一見さんたちが機嫌よく帰っていったあとは、またいつもの常連さんが集まってきました。

よもやま話で盛り上がる中、ちくわさんがふと思い出したように言いました。

ちくわさんとドバトさんはまたまた気になります。

「あたしゃ忙しいんだからねっ!」と言って 大ドババさんは差し入れをドンと置くなり帰っていきました。

    以前なら、でんっと座り込んで べちゃくちゃお喋りが止まらなかったというのに 何だか様子がちがいます。

どうやら 大ドバトさんとひらめさんは 事情を把握している様子です。

何はともあれ大ドババさんが無事だということがわかり、一安心した二人ですが ・・・

ちくわさんは自分のお店を持つ夢に向かって準備を始めています。

ドバトさんも時々 お手伝いをしている様子です。

みんなが少しずつ前に動き出そうとしているのがわかります。

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大ドバトさんは美味しそうにフルーツジュースを飲み干すと ボソッと話を続けます。

                   「アイツは昔の
 ・・・」

と、そこへ  ガラガラガラッ ・・・と扉が開いて

先ほどの心配とはうって変わって言いたい放題です。

※ 大ドバトさんと大ドババさんは幼なじみで、同級生なのです。

そう! ここしばらく大ドババさんの姿を見かけていないのです。

お客さんというわけではありませんが、あれだけひんぱんにお店に

やってきて、おせっかいを焼いてくれていたというのに ・・・

その時、大ドバトさんの一声が ・・・

いったいどうしたことなのでしょう ・・・

ドバトさんもすぐに気づきます。

大ドバトさんは続けます。

そうなると 想像はどんどんと悪い方向へ ・・・