いつもなら、ここで琉球三味線を奏でるひらめさんですが、この二人(匹)にとっては

誰かに話を聞いてもらうことが今、何より必要だということを、ひらめさんはよーく知っているのでした。

「は〜???」「なにそれっ!?」  よネコさんとハムさんはわけがわからないっていった表情です。

                              きっとそんなことを考える余裕もないのでしょう。

ひらめさんは独り言のように続けて呟きます。

「我々は与えられた仮の姿・・・とでも言うのでしょうか・・・ 肉体をお借りして存在しているのだと思います べん ・・・

何億年前からもあるこの宇宙の歴史から言えば、今、起きている事はほんの”点”にしかすぎなくて ・・・

  だけど、その点の中で生かされている・・それは、とっても奇跡的で、ありがたいことでもあるのです べんべん・・・」

「な 記憶って いったい何なんやろうな・・・」 いきなりですがちょっとシリアスなこの二人(匹)よネコさんとハムさんです。

「そっか ・・・ 小さな点・・・」 よネコさんが真似して呟きました。

「記憶」があることも ないことも、すべてをひっくるめて ひとつのことなのかもしれない・・
 
 そんな中で、私たちも姿を借りてここにいるんやな・・・ 二人(匹)はスーッと気持ちが軽くなって帰路に向かうのでした。

「ところで 姿を借りてるって・・・!?」

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「我々は大きな大きな自然の営みの中で生かされているんでしょうね ・・・ 今、見えたり聞こえたりしている現象は もちろん
 
 どれもが本当のことなのかもしれません。だけど実はその反対に、どれもが本当のことでもない・・・のかもしれません べん  ・・・」

そう!「まっいいか〜!」って笑えるようなニュートラルな気持ち、

あるがままを受け入れる気持ち!を持っていたいものですね(笑) 

               カイゴの上でも・・・

そして、なぜだか訳もなく、

      おかしくなって大笑い。

そして、二人がひとしきり喋り終え、

落ち着いた頃合に ポツリと呟くのでした。

      誰に向けて言うのでもなく ・・・

「切ない・・・」 二人はつぶやき

・・・・・・・・・・・・・・・・・ しばし沈黙でしたが ・・・・・

二人は同時に顔を見合わせて

ひらめさんはべんべんと頷きながら黙って聞いております。

・・・ で、ひとしきりしゃべる!しゃべる!しゃべる!
          (甚だめいわくなこと 極まりないですね)

・・・ってなわけで、お客でもない二人(匹)が

「ひらめさんのお店」に やってきました。