ハムさんと ダンナさんは

    お店に やってきました。

  幸か不幸か ・・・ ドバトさん 

この日は 飲みすぎが たたって ・・・

でも もしドバトさん この時 ハムさんたちと

     はちあわせに なっていたら ・・・

 お店は てんやわんやに なっていたかもしれません。

  「タイミング」とは よくできているものですね!

そして ・・・

  ハムさんたちと ひらめさん ・・・

もちろん その時が初対面なはずなのに ・・・

なぜか そんな気がしないのが

       とても 不思議でした。

実は ここのところ ハムさんのダンナさんも

少し疲れていたのです。 仕事上のことですが ・・・

まともなコトを 真面目にやったって わかってもらえず

ジブンがしんどくなることが あったからです。

それでも 一生懸命 なんとかしようと 頑張っています。

 ひらめさんは そんな話を 

だまって べんべんうなずきながら 

    聞いていました。

そして どこからか

琉球三味線を

だしてきたのです。

♪べべん♪ べんべん ♪

  べべん べん ♪♪

月明かりに照らされて なんともいえない空間が

ハムさんたちを 包み込みます。

ハムさんたちは思いました。

  どうして あんなささいなことに とらわれたり こだわったりしていたんだろう ・・・

ひらめさんの奏でるそのしらべは まるで果てしなく大きな宇宙からのメッセージのようでした。

♪べべん べんべん♪  べべん べん♪

あれ? あれ? どうしたんや?

「ひらめさんのお店」って いったい何もんや!?

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二人は 計りしれないパワーをもらって 岐路につきます。

そして この時はまだ ひらめさんが奏でたのが

  なぜ琉球三味線だったのか 知る由もありませんでした。

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さて 翌朝から また元気に机に向かうハムさん

「気分転換」と言ってしまえば 語弊があるかもしれませんが

やっぱり 絵を描くことは ハムさんにとって

       ココロの安定剤になっているようです。

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