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いつもなら ひと言 いちゃもんをつける

    アオサギさんですが ・・・

そして、いきなり

BOM ! BOM ! BOM !

この泡盛の一気飲み(マネしないでくださいね)によって

  アオサギさんは 体内に澱んでいたものが

           いっきに吹っ飛んだ感じです。

なんだか莫大なエネルギーが

  循環し始めたのが わかります。

アオサギさんがぶっ倒れなくて ドバトさんもシラサギさんも一安心!

    さすが「平和の象徴」と言われているドバトさん 

和やかに場を取り持ちます。   それとも ただ美女に弱いだけ!?

アオサギさん、今度はゆっくりと 味わいます。

一筋の涙が 頬を伝わりました。

こんなに穏やかな気持になったのは 初めてのことです。

今までつっぱってきたことが なんだかとても

ばかげてくるようでした。

ひらめさんが みんなのカップに

   その泡盛を注いでくれました。

アオサギさんは、本当に心の底からみんなと友達になりたいと思いました。 

そのためにはひと言謝らなくちゃ・・・と

  シラサギさんは、先日初めてこのお店にやってきた時のことを そのまますべてアオサギさんに話ししました。 

アオサギさんはびっくり!! だって、幼い頃からプレッシャーの中で生きてきたのは 彼女も全く同じだったからです。

     相手を一面だけしか見ないで、勝手に判断していた自分が恥ずかしくなりました。

   夜も深まってきました。

今夜は三味線の出る幕もなくお開きです。

      空を見上げると 大きな満月が輝いていました。

ひらめさんが ポツンとつぶやきます。

「あのお月さんも 日によってはいろんな形、いろんな色に見える・・・

  でも、お月さんはお月さん! たったひとつのお月さんなんや。

 我々も同じ! 誰もがひとりひとり 美しく輝く素晴らしい面を

    もって生きているんや べん ♪」

   アオサギさんが微笑みました。

数時間前とは比べものにならないくらい 素敵な笑顔でした。

     それにしても ・・・ こんなにアオサギさんを変えてしまったあの「泡盛」って いったい何物!?

実は ひらめさんが不思議な「気」を入れているのです ♪ (まさか一気飲みされるとは思ってもいなかったみたいですけどね)

       どんな「気」かって??  それはまたそのうちに ・・・ ♪ べべん♪べんべん ♪♪

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